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平成11年省エネ基準の概要

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1.平成11年省エネルギー基準とは

平成11年3月に改正告示された「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断と基準」及び「同設計及び施工の指針」のことです。

この基準は、昭和55年に初めて定められ、平成4年に一度改正され、平成11年の改正時には通称「次世代省エネルギー基準」と呼ばれていました。

平成11年省エネルギー基準には、性能規定として年間暖冷房負荷の基準値または熱損失係数(Q値)および夏期日射取得係数(μ値)の基準値を規定したもの(建築主の判断基準)と、仕様規定として部位毎の熱貫流率や断熱材の熱抵抗値、開口部の断熱性能等及び断熱材の施工に関する配慮事項を規定したもの(設計、施工の指針)の2とおりがあります。

性能規定でのQ値、μ値の基準値は次のとおりです。

地域区分Ⅰ地域Ⅱ地域Ⅲ地域Ⅳ地域Ⅴ地域Ⅵ地域
Q値(W/m2K)1.61.92.42.73.7
μ値0.080.070.06

2.地域区分

地域区分都道府県名
北海道
青森県、岩手県、秋田県
宮城県、山形県、福島県、栃木県、新潟県、長野県
茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、富山県、石川県、福井県、山梨県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県
宮崎県、鹿児島県
沖縄県

3.断熱材の熱抵抗値の基準値と必要な断熱材の種類と厚み(木造住宅/充填断熱工法の場合)

Ⅰ地域

部位 必要な熱抵抗値
(m2・K)/W
断熱材の種類と厚さ(㎜)
A-1 A-2 B C D E F
屋根または天井 屋根 6.6 345 330 300 265 225 185 150
天井 5.7 300 285 260 230 195 160 130
3.3 175 165 150 135 115 95 75
外気に接する部分 5.2 275 260 235 210 180 150 115
その他の部分 3.3 175 165 150 135 115 95 75
土間床等の外周部 外気に接する部分 3.5 185 175 160 140 120 100 80
その他の部分 1.2 65 60 55 50 45 35 30

Ⅱ地域

部位 必要な熱抵抗値
(m2・K)/W
断熱材の種類と厚さ(㎜)
A-1 A-2 B C D E F
屋根または天井 屋根 4.6 240 230 210 185 160 130 105
天井 4.0 210 200 180 160 140 115 90
2.2 115 110 100 90 75 65 50
外気に接する部分 5.2 275 260 235 210 180 150 115
その他の部分 3.3 175 165 150 135 115 95 75
土間床等の外周部 外気に接する部分 3.5 185 175 160 140 120 100 80
その他の部分 1.2 65 60 55 50 45 35 30

Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ地域

部位 必要な熱抵抗値
(m2・K)/W
断熱材の種類と厚さ(㎜)
A-1 A-2 B C D E F
屋根または天井 屋根 4.6 240 230 210 185 160 130 105
天井 4.0 210 200 180 160 140 115 90
2.2 115 110 100 90 75 65 50
外気に接する部分 3.3 175 165 150 135 115 95 75
その他の部分 2.2 115 110 100 90 75 65 50
土間床等の外周部 外気に接する部分 1.7 90 85 80 70 60 50 40
その他の部分 0.5 30 25 25 20 20 15 15

Ⅵ地域

部位 必要な熱抵抗値
(m2・K)/W
断熱材の種類と厚さ(㎜)
A-1 A-2 B C D E F
屋根または天井 屋根 4.6 240 230 210 185 160 130 105
天井 4.0 210 200 180 160 140 115 90
2.2 115 110 100 90 75 65 50
外気に接する部分 - - - - - - - -
その他の部分 - - - - - - - -
土間床等の外周部 外気に接する部分 - - - - - - - -
その他の部分 - - - - - - - -

記号別断熱材の種類

記号 断熱材の種類
A-1(λ=0.052~0.051) 吹き込み用グラスウール GW-1、GW2(施工密度13K、18K)
タタミボード(15㎜)
A級インシュレーションボード(9㎜)
シ―ジングボード(9㎜)
A-2(λ=0.050~0.046) 住宅用グラスウール 10K相当
吹き込み用ロックウール 25K
B(λ=0.045~0.041) 住宅用グラスウール 16K相当、20K相当
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温版4号
A種ポリスチレンフォーム保温版1種1号、2号
C(λ=0.040~0.035) 住宅用グラスウール 24K相当、32K相当
高性能グラスウール 16K相当、24K相当、32K相当
吹き込み用グラスウール 30K相当、35K相当
住宅用ロックウール マット、フェルト、ボード
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温版1号、2号、3号
A種押出法ポリスチレンフォーム保温版1種
建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種3
A種ポリエチレンフォーム保温版2種
A種フェノールフォーム保温版2種1号、3種1号、3種2号
吹き込み用セルローズファイバー 25K、45K、55k
吹き込み用ロックウール65K相当
D(λ=0.034~0.029) 高性能グラスウール 40K相当、48K相当
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温版特号
A種押出法ポリスチレンフォーム保温版2種
A種硬質ウレタンフォーム保温版1種
建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種3、A種2
A種ポリエチレンフォーム保温版3種
A種フェノールフォーム保温版2種2号
E(λ=0.028~0.023) A種押出法ポリスチレンフォーム保温版3種
A種硬質ウレタンフォーム保温版2種1号、2種2号、2種3号、2種4号
A種フェノールフォーム保温版2種3号
F(λ=0.022以下) A種フェノールフォーム保温版1種1号、1種2号

4.熱損失係数(Q値)

熱損失係数(Q値)は、建物の内部と外気の温度差を1℃としたときに、建物内部から外界へ逃げる時間当たりの熱量を床面積で除した数値です。

5.夏期日射取得係数(μ値)

夏期日射取得係数(μ値)は、「建物による遮蔽がないと仮定した場合に取得できる日射量:JoS」に対する「実際に建物内部で取得される日射熱量:I」の冷房期間中の平均的な比率「I/JoS」を示している。